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【FLASH BACK 200X】皆さんの一票で暮らしが変わる2006年7月【slashup★02】
夏だ!祭りだ!参院選だ!…というわけで、みなさん投票には行きましたでしょうか? 今回から18歳からも選挙権が与えられたということで、超高齢化社会を迎える日本とって若者の民意を伝えられる貴重な1票だと思うわけでございます。さて2006年の7月には、名称を新たにしたslashupが初のオフラインイベントを迎え、暑い夏をさらに熱くしていた時期です。そこで今回はオフラインイベント『slashup★02~Flash Summer Festival~』から注目の作品を紹介します。
■空想少女
古いフィルム映像のようなノイズや画面のゆれなどの細かい演出が光る摩訶不思議なアニメーション。夢中になって本を読みふける少女の空想が次々と具現化するといったインパクトのある世界観が繰り広げられます。
・花蟲
■ガラクタノカミサマ
み~や氏初のオリジナル作品であるSFファンタジーアクションアニメ。人々を理想郷に導くカミサマの声を聞き人々に伝える巫女とそのカミサマに抗う少年の関係や戦わねばならない因縁をバトルにあわせて描いてます。
・miyasuke.net
■MUSIC FIGHTER EPISODEⅡ DESTINY
音楽が禁止された世界で抵抗する3人が電波ジャックにより音楽を届けるMV風アニメーション。前作からの続編で「音楽は楽しむもの」をテーマにバトルの勝敗が決する展開となってます。
・tigo’s Factory
■魔女と森の精霊
森に住む”マリー”という女の子と森の精霊との交流を描いた物語。一見楽しそうな雰囲気の中に魔女狩りの背景をにおわせる所など“なつみSTEP”に通じる闇深い部分を感じさせるストーリーとなっています。
・こしあん堂
■ツクモヤマイ
何かから逃れようとしつつもで何かを追い求めている終始幻想的な世界が描かれています。コミカルなキャラに若干狂気を孕んだ写実的な背景などエジエレキさんの転換期ともいえる作品です。
・マタタビアソビ
【新連載】CloseUp Flash Reloaded:ウェブの枠を越えていくFLASHムービー
突然ですが新連載です。いや「新」というのは語弊がありますが、ちょうど10年前の今頃、MouRaというサイトでFlashクリエイターに着目した連載をしていました。残念ながら現在はWeb上から消えてしまいましたが、そろそろ時効と言えそうな頃合いですので、ここで再掲載させていただきます。
作品自体は『FLASH BACK 200X』で紹介されているのも多く、また現在は既に存在していない作品もいくつかあるのですが、普段とは違った切り口で解説してますので、可能な限り紹介していきたいと思います。
個人制作のFLASHムービーが熱い! これまでインターネット上で一部のファンの間でしか知られていなかったFLASH作品が、ネットやFLASHムービーにあまり触れたことのないユーザー層にまで広がりを持ち始めたのは大きな飛躍である。FLASHムービー自体がネット上で多く見られるようになったのは今から5年ほど前だが、このようなブームが起きたのは2006年に入ってからとなる。そんな今のブームの先駆けとなった2人のクリエイターが生み出した作品をご覧頂きたい。
■秘密結社鷹の爪
秘密兵器や怪人を生み出し世界征服を目論むベンチャー秘密結社「鷹の爪団」。団員の吉田君やレオナルド博士の勝手な行動に日々頭を悩ませつつも世界征服の野望を抱く総統に加え、彼らの野望を阻むために登場するが結構腹黒い一面も見せる正義の味方デラックスファイターなど個性的なキャラたちの日常を追った物語。
■古墳ギャルのコフィー
前方後円墳型の女子高生で探偵気質なコフィーとマンション建設など憂き目にあう四隅突出型墳丘墓のダニエル、天敵のドロシーや古墳少女たちの憧れの的のニントクなど学園の仲間たちがおりなす愛と友情と毒舌にあふれる学園ドラマ。
どちらもFROGMAN氏が2006年4月にスタートしたTVアニメ「THE FROGMAN SHOW」で放映されている作品である。これまでにない型破りなキャラクタが生み出すシュールさが人気の作品だ。FLASHムービーがTVに放送されること自体が大変な驚きをもって受け止められていたが、万人にウケるその面白さがTV放映という快挙を生み出したのだろう。TVの放映は先週に大団円を迎えたが、これまでにはないシリアスな展開を見せている。関西地区の最終回の放映は今週のため詳細は伏せさせていただくが、気になった方はぜひ見てもらいたい。
また個人的にオススメしたいのが、島根県出雲地方に暮らす極貧黒人ファミリー菅井家のドタバタコメディ「菅井君と家族石」。2004年から2005年にかけてネット上で話題を呼んだFLASHアニメであるが、秘密結社鷹の爪に登場するキャラの一部はこの作品からの出身であったりする。菅井一家の想定外の行動や会話は大きな笑いを誘うこと必至だ。
尚、秘密結社鷹の爪や古墳ギャルのコフィーのサンプル、菅井君と家族石のストーリーのいくつかは、蛙男商会のサイトで見ることができる。
■やわらか戦車
戦場で無類の弱さを誇り、猫にさらわれたりイタズラされたりという憂き目にあいながらも、常に生きのびることを考えながら退却を続ける武器を持たない不思議な“兵器”。この作品が作られるきっかけとなったのが戦争映画であり、「人の痛みを知れ」という奥深いテーマが隠されているのも興味深い。
■くわがたツマミ
元モデルのママと現役バリバリの昆虫のパパとの間に生まれたくわがた少女。何でも摘んじゃうという得意技を持っているが、唯一机の上の切手だけは摘めないというお茶目な一面もあるツマミちゃんが、昆虫としての習性に翻弄されながらも逞しく生きていく様子を描いたショートアニメ。
ラレコ氏の生み出す作品は、いずれも魅力のあるキャラクターが特徴的だ。またそのキャラクター性を最大限に引き出しているのがユーモラスあふれた歌である。特徴ある歌声やメロディに心を奪われがちになりそうだが、ここは歌詞にも注目したい。オープニングソングでは、普通あらすじなどで紹介される主人公の名前や性格、家族構成、得意なモノ、苦手なモノなどキャラの特徴が全て歌詞に込められている。はじめて見る人でもオープニングを鑑賞するだけで、作品の世界にスムーズに入り込んでいけるというスグレモノだ。ぜひ第1話のオープニングから見ていただきたい。
【ギャップが生み出すおもしろさ】
両氏の作品に共通している点はギャップから生み出されるおもしろさだ。古代の墓である古墳を今時の行動的なギャルとしている設定や世界征服を企んでいるにもかかわらず人情味あふれる鷹の爪団、兵器なのに柔らかく生き延びることだけを考えていて退却する戦車、人間とくわがたの間に生まれたハイブリッド生命体など、我々が通常持っているイメージを覆した発想をキャラ設定に取り入れたことがこれらの作品を面白くしている。
THE FROGMAN SHOWは既にDVDの発売が予定されているし、くわがたツマミは携帯ゲームにも進出している。FLASHの枠を越え、あらゆる方面に展開していくFROGMAN、ラレコ両氏のこれからの活躍に目が離せない。
【FLASH BACK 200X】第三者の厳しい目で見てもらった2006年6月【Prism】
だんだんと日中は蒸し暑くなってきました。今年の夏はラニーニャ現象でさらに暑くなると言われてますがどうなんでしょう。そこのところ第三者の目でしっかりと調査していただきたいものです。
さて2006年6月と言えば、「Perfect Promotion ’06」や 「第五回FlashMakerコンテスト」のイベントが開催されたほかロイツマなどの海外からの歌ネタが話題になった月でした。
■Prism
「Perfect Promotion ’06」に出展されたyama_koさんのMotoinGraphics。曲のイントロで描かれたモノクロのシンボルから、色を取り戻す展開がBGMと相まって疾走感や開放感といった感情を引き立てています。
・yama-ko.net
■bloody angel
アンドロイドが長く続く惑星間の戦争を終わらせるために、単身飛び立ち敵の要塞を破壊するバトルアニメーション。人型美少女アンドロイドが宇宙空間で敵のロボットとミサイル撃ちまくるといった、まさにロボットアニメのロマンを凝縮した映像となっています。
・動画Studioじゅんじゅん
■ふたりは住職
ジュウシマツ住職を元ネタとしたプリキュアOPのアニパロです。朝比奈みくる、ムサシ、怪物スプーなど当時話題となった時事ネタキャラを数多く取り入れた意欲作です。
・カフェテラス・アルマ亭