先月30日にPromotion Video(PV)や Motion Graphics(MG)等のムービーを発表するイベント「Perfect Promotion’08」が開催された。今年で4回目を迎える本イベントでは昨年同様、不特定多数の審査員による色彩・構成力・魅せ方・応用力・音同期などの事前審査により厳選されたプロモーションビデオやモーショングラフィックスが発表された。今回は、本イベントから3作品を紹介しよう。
■FUN
70年代のゲームセンターで主流だったテーブル筐体とその表示部分をモチーフにしたレトロな雰囲気のモーショングラフィックス。ドットキャラが音に合わせて動く姿は、30代の人には懐かしさを感じることだろう。
「映像と音楽の同期を重視しました。例えば“筐体の振動=バスドラム”といったように映像と音色にはある程度の関連性があります。しかし音同期のために楽曲を何回も聴いて、キーフレームでアタリを付けていく作業が大変でした。」(hiro氏)
音と映像の動機が心地よさを生む…そんなモーショングラフィックスの原点を再認識してくれる作品かもしれません。
■Takt
音符やコードなどの文字記号を鮮やかな映像で表現したモーショングラフィックス。オーケストラをモチーフとした本作品は、普段モーショングラフィックスをあまり見ない人でも楽しみやすくするために、軽くてノリのよい音楽や配色・カメラワークに気を遣って作られているそうだ。
「ポップ、タイポグラフィという二つのテーマに挑戦してみました。またポップな作風にするため、並びにFlashの利点を再確認するため、あえてFlashのみで作っています。また画像・グラデーション・フィルタを使用せずに作りました。さらに大量の文字やオブジェクトを動かすために、FlashのJSFLコマンドを作って操作ました。」(yama_ko氏)
制作に関する詳細な内容がブログに公開されているのでモーショングラフィックス制作に興味のある方は、あわせてご覧ください。
・Mattari Factory
今回紹介した作品の他にも厳選された作品が公開されている。いずれも審査を通過した折り紙付きの作品なので是非公式サイトからご覧頂きたい。