【FLASH BACK 200X】新たな潮流への始まりを迎える2006年1月【やわらか戦車】
だいぶ遅くなりましたが新年おめでとうございます。2006年1月といえば、いよいよFlashがネットを越えて様々なメディアに登場し始める時期でした。一方でFlash板を中心とした職人勢は、slashupや映夜祭など定期化したイベントにスケジュールを合わせた制作を行うようになり、流行に敏感でタイムリーなFlash作品の投稿によって隆盛を極めたFlash板は、次第に投稿される作品が少なくなっていきました。そこで取り残された視聴者たちは次第に、かつての盛り上がりを感じさせるYouTubeやニコニコ動画へと居場所を変えていった時期でもあります。
つまり何が言いたいかというと、いよいよこの連載も危うくなってきたわけです(笑)
まぁ紹介する作品がある限りは続けていきたいと思います。今どれだけ見てくれている人がいるかわかりませんが、何はともあれ今年もよろしくお願いします。
■やわらか戦車
もはやこれだけで2006年を総括する作品といっても構わないようなラレコさんの代表作。ライブドアネットアニメで連載をスタートしてから様々なメディアに取り上げられ、コラボ企画によってCGMビジネスの先駆けとなった作品です。
■うはw母さんちょwwww
Flashがブームになった頃から存在する息の長い人気ジャンルである空耳作品です。当時ブームであるもすかうの流れでまたもやジンギスカンから誕生したのが、ロッキング・サンの空耳Flashでした。
■中村屋
グループ魂のコントをFlash化した作品。歌舞伎俳優のあいさつに対して、参席者からの掛け声を映像化することで元ネタの魅力をさらに引き出しています。
お掃除ロボットが巻き起こすドタバタコメディーアニメ『アチラカセカイ』
昨年、各種ショートフィルムのコンペで受賞した三島 敦監督の20分近い大作。ロボット研究所を訪ねてきた一人の女性に一目惚れした博士が、ごみの山で散らかっている研究所をキレイにして女性とワインを飲むために生み出した掃除ロボットが、様々なトラブルを巻き起こします。トムとジェリーのオマージュのようなネコとネズミの冒頭の一幕が今後起きる騒動を予感させます。
・Homepage
【FLASH BACK 200X】終わりの始まりを迎え今また終わりを迎える2005年12月【MUSIC FIGHTER】
エルニーニョの影響なのか突然冬がやってきた感じの冷え込みですね。さて2015年12月といえば、Adobeの買収によりマクロメディアがなくなった月であり、そして10年後の今では『Flash』という言葉すらなくなっていくというのはなんだか感慨深いものがあります。
そして2015年12月には、ラレコさんのやわらか戦車やくわがたツマミが大きな牽引力となった『livedoor ネットアニメ』やYouTubeが正式サービス開始した月でもあり、Flashにとって大きな潮流の変化が訪れた時期となります。2015年12月もまたその変化が訪れようとしているのかもしれません。
■MUSIC FIGHTER
音楽が禁止された世界で抵抗する3人が電波ジャックにより音楽を届けるMV風アニメーション。シリアスなストーリーを織り交ぜながら擬似3D表現による演出など斬新な要素が詰まった作品です。
・tigosFactory
■トラギコ
トラギコ関連スレを元に作られた架空のテレビアニメOP風アニメーション。お馴染みのAAキャラが数多く登場するだけでなく、アニメOPにありそうな王道的演出が随所に見られます。
・しっぽのとこ
■sky flyer
1年の最後の日にたった一晩だけ現れる大輝星を手にするために空を飛び立つ少年の物語。自転車で空を駆け巡ったり鳥と並走したりする爽快感が印象的です。
・locker room production
■another world
幾何学的なシンボルによって構成されるMotionGraphicsが多い中、ロボットのような人形を軸に様々な視点や演出で1つの作品に仕上げた本作は当時かなりのインパクトがありました。
・HDLV