【FLASH BACK 200X】まだ会ったことのない作品をこれから俺は探しに行く2006年10月~12月期【前編】
やたらと来襲していた台風もようやく落ち着き、だいぶ涼しくなってきましたね。興行収入100億円を突破して大ヒットとなった「君の名は。」が大きな話題を振りまいてますが、10年前でも「ef – a fairy tale of the two.」のOPムービーを手掛けたことでネットでは大きな話題を振りまいてました。
■魔理沙は大変なものを盗んでいきました
IOSYSの「東方乙女囃子」プロモーションFlashムービー2として公開され、その後本作をベースとした様々なオマージュを生み出した作品。思えばこのあたりからニコ動の勢いが東方と共に爆発した時期でした。
・locker room production
■静寂と狂気
繁栄と衰退、生命の誕生と死…そんな相対するものが生み出す不思議な世界観を描いた独創的なムービーです。
■ギコティギア
当時では既に見かけることがめっきり減ってしまった2ch系パロディ。格闘ゲーム「ギルティギア」の登場人物を模した様々なAAキャラが登場する展開は、オリジナルを知らなくても楽しめる一方、2ch系Flashの懐かしさを感じてしまいます。
・ハタラキ有
【CloseUp Flash Reloaded】Flash上映&トークイベント 映夜祭’06レポート
2006年7月15日、東京田町にあるARK Studio Cube 326にて「映夜祭’06 (エイヤッサ’06)」が開催された。今年で3回目を迎えるこのイベントは、Flash作品の上映を酒の肴としてオールナイトで酒と雑談を楽しむFlash上映&トークイベントである。主催、司会者、スタッフのほとんどがFlashクリエイターで構成されているため、まさにFlash好きによるFlash好きのためのイベントとなっている。Flash上映イベント「slashup★02」が同日に開催されていることもあり、slashup★02の2次会として会場には多くの観客が訪れる賑わいを見せた。
会場では、夜店のごとくFlashクリエイターがデザインした各種オリジナルグッズが販売されている。また主催者/司会であるまっつん氏の登場では、昨年の赤フン一丁よりさらに露出度をアップさせた格好となり、まさにお祭りといった雰囲気を演出している。
本イベントは他のFlash上映イベントとは異なり、新作のほかにもリクエスト作品としてネット上で過去に公開されている作品が上映される。これまでパソコン上で見ていた時とは違った感動が得られるだろう。また休憩時間が比較的長めに取られているため、今見た作品について談笑したり飲み食いしたり、よりフランクに楽しむことができる。隣で飲んでいた人が、今上映されたFlash作品の制作者であったりすることも驚くようなことではない。それほどFlashクリエイターとの距離感が近いイベントであることも一つの特色だ。
上映作品の特徴としては、Flashクリエイターをモチーフとしたキャラクタやネット上の話題を題材とした作品が比較的多く、前提知識として予め把握しておかなければならない情報があるものの、Flash好きな人であればほとんど知っている内容であり、これらを知っていることでさらに楽しむことのできるラインナップである。また複数のFlashクリエイターによるコラボレーション作品が印象的だ。これまで見たことのない異色タッグによる新作や上映後の壇上インタビューは、Flashクリエイターのこれまで見えなかった新たな一面を発見できるだろう。
また上映形式にも他のFlash上映イベントにはない特色がある。一つは過去作品のW同時上映である。インターネット上ではオリジナル作品を一部改変したり、インスパイアしたFlash作品が数多く存在する。それらの作品を同時に上映することにより、これまで気づかなかった違いが一目でわかり、新たな面白さを発見することができるわけだ。さらに、ネットラジオで会場の雰囲気やプレゼント企画などを放送したり、会場で上映された作品の一部をネット上でリアルタイムに公開している。イベントに参加できなかった人たちへのフォローが手厚いのも、Flash上映イベントとしては目新しいポイントである。
【FLASH BACK 200X】流行り廃りが交錯する2006年の第3四半期【8月~10月編】
暑さもだいぶ和らいできた今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて10年前の9月では「なぜ、素人によるFLASH製作ブームは去ったのか? 」といった話題が盛んでした。今なら「FLASH」を「ニコ動」に置き換えられそうな気もしますが、それがあまり話題にならないのは、まだまだニコ動が盛り上がってるのか、それを話題にするまでもなく趣味が多様化しているのではないかと思うわけです。
今更10年前の話題を掘り起こすつもりは全くありませんが、やっぱりブームというのは、「次に何が出てくるのだろう」といった期待感を感じさせる過渡期が一番面白いモノなんだということを改めて感じさせてくれる出来事でした。
■DE JA VU
ある意味テンプレ化してしまった最近のMGに対して強烈に皮肉った作品。同じくMVに対するあるある感を演出とした作品として、最近では岡崎体育さんの「MUSIC VIDEO」が記憶に新しいところです。また、本作の制作者はStudio Lekka名義となってますが、その正体が2ch系Flashをはじめ、コラボ作品やオンラインFlashイベントのスタッフとしても活躍していた某氏であったことにも衝撃を受けました。
■モフモフ
「やわらか戦車」などと同じく自主制作アニメからメディア展開を経て、現在ではぷっちぐみで漫画を連載中の作品です。当初はオープニング映像のみでしたが、モキュのキャラクター性や2人の少女とのストーリー展開も歌とピッタリで見ていて楽しさが感じられる作品でした。
・モフモフ公式ページ