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【CloseUp Flash Reloaded】小説『終わらない鎮魂歌を歌おう』著者 未乃タイキ ロングインタビュー


Flashファンにはお馴染みの未乃タイキさんの作品「終わらない鎮魂歌を歌おう」の小説が2008年10月上旬に発売される。これまでFlashアニメがメディア展開していく事例としては、マンガなどの書籍をFlash化することが多かったが、Flashアニメを原作とした小説が出版されるのは初のケースではないだろうか。そこで今回、未乃タイキさんに「終わらない鎮魂歌を歌おう」の誕生から小説化されることになった経緯などについていろいろ伺ってみました。

≪対談者プロフィール≫
【未乃タイキ】
埼玉県与野市生まれ。2002年よりWebサイトにてオリジナルのFlashアニメーションを発表。livedoorネットアニメでのFlashアニメーションの連載をはじめ、2007年には大阪観光コンベンション協会で観光プロモーションアニメ「FROM OSAKA WITH CHEER!」を製作。また2008年には株式会社ロッテより次世代ビックリマンチョコ「ビックリマンキッズ」の世界観構築/Webアニメの脚本を担当する。




ストーリーを見せる手段としてのFlashアニメ

UG-K
今回「終わらない鎮魂歌を歌おう」が小説化されることになったキッカケは何でしょうか?

未乃タイキ
とある仕事先で「小説を書いてみないか」と誘われたのがそもそものキッカケです。先に小説や4コママンガありきで、宣伝や販促なんかのニュアンスでFlashを使ったアニメーションは最近よく見るようになりました。でも、僕のアニメは多分それらとタイプが違うと思うんです。

【CloseUp Flash Reloaded】DIGITAL CONTENT EXPO2008 イベントレポート


2008年10月23日(木)から4日間に渡り日本科学未来館および東京国際交流館で最新のデジタルコンテンツ技術による研究成果や芸術作品を体験できるイベント「デジタルコンテンツエキスポ2008」が開催された。今回は4日間で2万人が訪れた本イベントの中で「フラッシュアニメ台頭後のクリエイター事情/個人制作作品から見える新たなチャンネル」と題されたトークセッションの模様をお伝えしよう。



講師はお馴染みFlashアニメーション作家のルンパロ氏と編集家の竹熊健太郎氏のお二人。今回のセッション開催の趣旨として、新しい人材を知る機会が色々開催されているコンペティションの中だけで良いのかという疑問から、一つの道筋を紹介することで作家がどういう方向に向かっていけば良いかと示すことであることが述べられた。
また「フラッシュアニメ台頭後~」というタイトルであるものの、今回紹介される4作品は全てフラッシュではないことが言付けられた。

続いてフラッシュアニメ台頭後のクリエイター事情を紹介する上でフラッシュというソフトがどういうものであるかという紹介が実演で紹介された。フラッシュの優れている点としてプレビューが瞬時に見れるところであることが語られた。

【CloseUp Flash Reloaded】「空のエトラ」連載開始記念 森野あるじインタビュー


森野あるじさんといえばユージンで公開されているFLASHアニメ「ことと」やlivedoorネットアニメで公開されている「ホシノ☆オニオン」などファンタジー系FLASHアニメの第一人者であり、多くのFLASHクリエイターに影響を与えてきた。そんな森野あるじさんが、今月利用者参加型のマンガ翻訳コミュニティサイト『マンガノベルManganovel』にてオリジナルFLASHアニメ『空のエトラ』を配信開始した。今回は『空のエトラ』連載開始を記念して、本作品の制作に関する森野あるじさんへのインタビューをお届けしよう。



マンガノベルは日本のマンガを海外に広く紹介する目的で設立され、今回世界11ヵ国語によるフラッシュアニメーションの提供サービスを開始した。その第1弾としてFLASHアニメ『空のエトラ』がマンガ版と合わせて外国語に翻訳されて配信された。そこで本作品を海外展開するにあたって、これまでのFLASHアニメ制作との違いについて森野あるじさんに伺ってみました。


UG-K
作品概要の紹介をお願いします

森野あるじ
~羽根をもつ人類の住む大地。世界はブイヨ(暗黒)とよばれ る謎の物体に覆われている。ブイヨは少しずつ世界を蝕み、人々を苦しめ希望を奪ってきた。主人公の少女「エトラ」の乗る、飛行船はブイヨから、清浄な世界を取り戻すため、戦いに挑む。~

森野あるじ
故郷の村や育ての親である伯父を失い、絶望の縁に立つエトラ。
彼女が苦しみを乗り越え世界を救おうと立ち上がる、そんな少女の成長物語を描こうと思っております。

UG-K
今回の作品における見どころは?

森野あるじ
私の作品ではお約束になってしまいましたが、羽根をもつキャラクター達の飛行シーン。
不気味な敵、ブイヨとの戦闘などFLASHアニメで楽しんでもらえる要素を作っております。

森野あるじ
マンガは全編カラーで連載されますので、モノクロで表現しにくい世界観や空気感など意識し描いております。
FLASHとマンガではセリフ回しやカット割りなど違っており、両方で楽しんで頂けると幸いです。

森野あるじ
主題歌は初音ミクなどでおなじみの Otomania さんに制作していただきました。
エトラの世界観に合った、とても素敵な曲だと思います。見せ場で使っていこうと思っております。見どころというか聞き所ですね。

UG-K
FLASHアニメの制作はマンガをベースに作成されているのでしょうか? それともマンガを制作する段階で既にFLASHアニメのイメージも固まっているのでしょうか?

森野あるじ
マンガを先に描き、背景などをFLASHで流用できるように描います。FLASHアニメの事も考え、動きの見どころを作るよう意識して作品を書いております。

森野あるじ
マンガの方ではFLASHよりもセリフを増やし、描写も細かくなってますのでどちらも合わせて楽しんで頂ければと思っています。

UG-K
今回アメコミタイプのマンガ形式であったり、多言語への翻訳版が公開されるわけですが、海外の視聴者向けにあたりセリフ回しやキャラクタ設定などで注意した点などはありますでしょうか?



森野あるじ
私は英語も全くダメですので、言葉の部分では意識して描いていおりません。翻訳の方から、言葉のニュアンスを尋ねられたりしましたよ(笑)

森野あるじ
せっかくの他国言語対応の作品なので、文化的に片寄りのない全くの異世界モノで、キャラクターを人ですら無いものに設定してみました。



Otomaniaさんが制作した空のエトラ主題歌「涙」は初音ミクが歌っている。初音ミクが歌うことになったエピソードはOtomaniaさんのブログで紹介されている。
『空のエトラ』のFLASHアニメ版とマンガ版は毎月更新される予定。それぞれセリフやカットが違うようなので両方合わせて楽しんで頂きたい。

morinono – 森野あるじ ショートアニメーション
Otomania.net

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