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【CloseUp Flash Reloaded】心を揺さぶられる感動系ストーリー


感動とは文字通り感情の動きによって生まれる感覚である。その感覚は、人や動物との触れあいによって生まれることもあれば、絵画や音楽などの芸術作品によって得られることもある。時には人間を突き動かす原動力になったり、人生の転機となる力を秘めている。
「最近感動したことはありますか?」。モラルや学力の低下、ニート問題など無気力、無関心、無感動による様々な問題を抱えている現代社会において、いま一度「感動」について振り返ってみることが必要かもしれない。今回はそんな感動を与える物語を紹介する。



キミとボク

2001年の公開から5年間にわたって更新され続けている青年と猫の友情を描いた物語。猫の立場から見た飼い主との交流は、子供の時の出会いから年月を経ることに親睦を深めていく様が映し出されている。幾年経っても飼い主を見守り続けるその姿は、言葉が交わせなくても通じるモノが確かにあることを感じさせる。そしてやがて訪れる別れの刻。失った時に初めてその存在の大きさを思い知らされる…
「様々なメッセージが込められていますが、制作者の意図ぬきで観て頂き、個々の方がそれぞれのメッセージを感じとって頂ければ幸いです。」 (しげっト氏)
実体験を基に制作された物語は、いかに猫の存在が飼い主の心の支えになっていたのかが描かれている。だからこそストーリーから伝わる絆や喪失感の大きさに涙せずにはいられない作品であるのだろう。
尚、本作の絵本が12月8日に発売される。Flash版をご覧になられた方でも十分に読みごたえがある内容だそうなので、書店で見かけたら是非お手に取ってみてはいかがだろうか。
さらにウェブ上では水墨画家 小林東雲 先生とのコラボレーション『十人桃太郎』や『キミとボク』のPART2的な連作が2007年以降に制作されるようだ。こちらも見逃せない。

UNIVERSAL RADIO



WALKING TOUR

人生観を歩みに例えて表現した物語。シンプルなキャラクタで人生というものをわかりやすく表現している。人生を共に歩く存在はいつしか別れが訪れるものだ。しかし残されたモノたちがすべきことは、過去の思い出や苦しい現実を背負って生きていくことである。今いる自分の存在を受け入れることからあらゆる進歩が始まり、自己の尊厳が生まれ出ることを感じさせる作品である。
また日本語以外にも5ヶ国語に翻訳されたバージョンが存在することが、世界中に通じることのできるテーマであることを証明している。そのテーマの中には単に人生観だけではなく、自分の中の深層に存在する喜びや悲しみから生まれる感動が、民族や言語の違いを超えてあらゆる人間の中に見い出せることを伝えているのではないだろうか。
「当初のバージョンでは音楽との最高のマッチングが売りでしたが、それを改訂したオリジナル曲版も
、後述する絵本版でも、やはり音楽との相乗効果が高く評価をいただけております。」(sapara氏)
また本作は先月絵本として出版された。絵本には、アニメ「PLANETES」等の作曲者、黒石ひとみさんによる新曲の音楽と、山寺宏一さんの朗読が入ったバージョンを収録したCD-ROMが付属している。音楽との相乗効果が高められた絵本版も是非ご覧頂きたい。

Saparak
WALKING TOUR出版のお知らせ

【FLASH BACK 200X】夕暮れ時に見るのがオススメの2004年8月作品【WALKING TOUR】


続けざまにやってくる台風も過ぎ去りようやく落ち着いた夏が迎えられそうな今日この頃ですね。さて2004年8月といえば「終戦記念日にFlashを創ろう」「FLA板勢力大決戦」 「俺らFlash祭り」 などスレッド主体のイベントが多く開催された月でした。今回はそんな時期に公開された話題作を紹介します。


雨と少女と私の手紙


不思議な世界感の中でありながらも身近な話題やちょっとしたギャグに親近感が沸くレトロフューチャー感あふれるショートフィルムです。

帝国少年


WALKING TOUR


2chキャラによる歩みを人生にたとえた作品。感動系Flashの代表的な作品として話題にあげられることが多かった本作は、様々な言語に翻訳され世界的なヒットにつながり絵本化までに至ったほど、人の心に訴えかけるものが強かった話題作でした。

Saparak


灯りの下で

心を持った街灯「アカリ」は様々なものたちと出会っていく物語。本作はFrenz 2011で公開されたプロローグ版ですが、本編では静かな展開ながらも人と精霊による心温まるストーリーが印象的な作品でした。

コギト・エルゴ・スムン


掬いあげてくれないか


縁日の屋台で過ごす金魚の想いを表現した作品。屋台で泳いでいる金魚がこんなことを考えているかと思うとちょっぴりいたたまれなくなる気がします。

偽与野区役所