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【CloseUp IA】FRENZ 2018 一日目昼の部 イベントレポート


2018年 9月15日(土)、9月16日(日)の2日間に渡り、新宿「LOFT PLUS/ONE」でWeb上で話題のクリエイターによる新作上映イベント『FRENZ 2018』が開催された。今年で10回目を迎える本イベントは、回を重ねるごとに出展者だけでなく参加者も増え続けており、チケットも発売後30分で完売となるほどの盛況ぶりを見せている。オンライン・オフラインを問わず有志によって開催されるものの中で、一度も休むことなく10年近くも続けてきたイベントというのは『FRENZ』以外に聞いたことがない。そんな熱狂ぶりを維持することができる原動力は一体どこにあるだろうか?
イベントの模様をお届けするとともに、主催の前田地生氏にインタビューを行い『FRENZ』の魅力について改めて探ってみた。



オープニング上映後に登場し、10回目を迎えたイベントで変わったことについて聞かれた主催の前田地生氏は、FRENZの準備のために3日間起き続けることができなくなったと語る。また10年近く前の1回目のFRENZでは、Windows7が発売される前でWindows XPを使っていたなど時代の流れを感じさせる発言が聞かれた。
一方やんわり氏は、1回目のFRENZは立ち上げスタッフとして参加していたものの、体調を崩して直前に実家に帰ることになり参加できなくなってしまったそうだ。
また今回スポンサーとしてさくらインターネットが提出先のサーバーを提供していただいたことや、新スタッフが一からパンフレットを作成したなど、こだわりを感じさせるエピソードが語られた。

FRENZ 2018 会場限定ビール販促動画(一日目昼の部) (olo)

FRENZ 2018 一日目昼の部オープニング -REVIVAL-

『9年前にここで流したオープニングのオマージュを、今の技量でどこまでできるか試しました。いつも昼の部のオープニングをアレンジすることが多かったのですが、今年は記念すべき年だったので、久しぶりに最初のオープニングを担当させていただくことになりました。』(yama_ko)

続いて登壇された出展者のコメントの概要を上映作品とともに紹介しよう。(敬称略)

【FLASH BACK 200X】イベントラッシュに忙殺された2004年7月【flash★bomb’04 その3】


3週連続でお届けしたflash★bomb’04。ラストは観客の度肝を抜いた至高の5作品を紹介します。


フルスロットル・マイナス

犬のキャラクターである「ズモモ」と「ヌペペ」がバトルを繰り広げるバトルアニメーション。イベント公開当時は『新作でい!バーロー』というタイトルであったが、一部シーンを削除したうえで公開されたのが本作である。コレまでのFlash作品の常識を覆す細やかな動きが話題となり、「DoGA CGアニメコンテスト」や「shockwave.com AWARD2004」など国内外で行われた数々のコンテストでのノミネート・受賞を経て、書籍化やTVアニメ化されたルンパロ氏を代表する作品です。

rumparo-tita


RIDE


四畳半神話大系のエンディング制作にも携わった映像作家 細金卓矢氏が2501名義の時期に制作されたMotionGraphics作品。村上春樹の小説「ダンス・ダンス・ダンス」をモチーフにしたという本作ではMG系の中では珍しく、メッセージと映像を合わせた演出でありストーリー性のある映像となっています。


魔法使い!?まなみ


賢者の石を手に入れるために城内を探検する3人組の物語。現在ニコニコチャンネルで配信されているアニメ『あぐかる PLAY WITH IBARAKI編』の作画監督を担当しているたけはらみのる氏が制作した本作はその後声入りのリメイク版が東京国際アニメフェア2009で公開されました。

こしあん堂


Montage Graphics


様々なオブジェクトによる多彩な演出が魅力のMonoChrome氏のMotionGraphics作品。MG系としては落ち着いた色彩やBGMでありながら各シーンの繋ぎがすばらしく観客を魅了した氏の代表作の1つです。


オーニソプター


ボレロのBGMに乗せて優雅に羽ばたく飛行機械を描いたアニメーション。固定シーンながらも小ネタを挟みつつ目まぐるしく変わる背景描写が見るものを飽きさせることなく、ストーリー性を感じさせる結末へと持って行ったことが印象的な作品です。

弥栄堂

【FLASH BACK 200X】イベントラッシュに忙殺された2004年7月【flash★bomb’04 その2】


東京・大阪の二会場で開催されたflash★bomb ’04。今回は多くのFlashファンを爆笑と驚きに包み込んだ2ch系の作品を紹介します。


楽しい著作権のお話

もはや存在自体がOUTといっても過言ではないすなふえ氏の作品。2ちゃんねるの2003年史をまとめた第二回紅白FLASH合戦「ω」に続き、著作権をテーマに総括するストーリーですが、登場人物がいわく付きのキャラクターばかりの怒濤の爆笑パロディに仕上がっています。


Dear H.M

ジブリを代表する某監督への敬愛を込めて作られたwosa氏の作品。wosa氏のおなじみの8頭身と1さんで繰り広げられるジブリワールドがこれでもかというほど2chパロディ化され、会場を笑いの渦に包み込んだ名作です。

wozbox.tk


はしれ!!ショボねこ


旅行当日に寝坊してしまい、大急ぎで空港に向かショボねこの物語。あの手この手を使って何とか空港にたどり着くもさらに訪れるピンチに七転八倒します。AKIRA氏おなじみのアニパロも随所に見られ最後までドキドキハラハラされられる作品です。


Savior Cat – 救世主猫 –


主人公のギコが敵のモララーからしぃを取り戻すという王道的なアクションパトルアニメ。ハチミリ氏の本作は、洗練されたアクションやキャラクターの複雑な背景や心理描写を尺いっぱいに詰め込んでおり、To be Continuedという形で未完で終わっているにもかかわらず十分見ごたえのある作品となっています。