Monthly Archives: 7月 2014

【FLASH BACK 200X】イベントラッシュに忙殺された2004年7月【flash★bomb’04 その3】


3週連続でお届けしたflash★bomb’04。ラストは観客の度肝を抜いた至高の5作品を紹介します。


フルスロットル・マイナス

犬のキャラクターである「ズモモ」と「ヌペペ」がバトルを繰り広げるバトルアニメーション。イベント公開当時は『新作でい!バーロー』というタイトルであったが、一部シーンを削除したうえで公開されたのが本作である。コレまでのFlash作品の常識を覆す細やかな動きが話題となり、「DoGA CGアニメコンテスト」や「shockwave.com AWARD2004」など国内外で行われた数々のコンテストでのノミネート・受賞を経て、書籍化やTVアニメ化されたルンパロ氏を代表する作品です。

rumparo-tita


RIDE


四畳半神話大系のエンディング制作にも携わった映像作家 細金卓矢氏が2501名義の時期に制作されたMotionGraphics作品。村上春樹の小説「ダンス・ダンス・ダンス」をモチーフにしたという本作ではMG系の中では珍しく、メッセージと映像を合わせた演出でありストーリー性のある映像となっています。


魔法使い!?まなみ


賢者の石を手に入れるために城内を探検する3人組の物語。現在ニコニコチャンネルで配信されているアニメ『あぐかる PLAY WITH IBARAKI編』の作画監督を担当しているたけはらみのる氏が制作した本作はその後声入りのリメイク版が東京国際アニメフェア2009で公開されました。

こしあん堂


Montage Graphics


様々なオブジェクトによる多彩な演出が魅力のMonoChrome氏のMotionGraphics作品。MG系としては落ち着いた色彩やBGMでありながら各シーンの繋ぎがすばらしく観客を魅了した氏の代表作の1つです。


オーニソプター


ボレロのBGMに乗せて優雅に羽ばたく飛行機械を描いたアニメーション。固定シーンながらも小ネタを挟みつつ目まぐるしく変わる背景描写が見るものを飽きさせることなく、ストーリー性を感じさせる結末へと持って行ったことが印象的な作品です。

弥栄堂

【FLASH BACK 200X】イベントラッシュに忙殺された2004年7月【flash★bomb’04 その2】


東京・大阪の二会場で開催されたflash★bomb ’04。今回は多くのFlashファンを爆笑と驚きに包み込んだ2ch系の作品を紹介します。


楽しい著作権のお話

もはや存在自体がOUTといっても過言ではないすなふえ氏の作品。2ちゃんねるの2003年史をまとめた第二回紅白FLASH合戦「ω」に続き、著作権をテーマに総括するストーリーですが、登場人物がいわく付きのキャラクターばかりの怒濤の爆笑パロディに仕上がっています。


Dear H.M

ジブリを代表する某監督への敬愛を込めて作られたwosa氏の作品。wosa氏のおなじみの8頭身と1さんで繰り広げられるジブリワールドがこれでもかというほど2chパロディ化され、会場を笑いの渦に包み込んだ名作です。

wozbox.tk


はしれ!!ショボねこ


旅行当日に寝坊してしまい、大急ぎで空港に向かショボねこの物語。あの手この手を使って何とか空港にたどり着くもさらに訪れるピンチに七転八倒します。AKIRA氏おなじみのアニパロも随所に見られ最後までドキドキハラハラされられる作品です。


Savior Cat – 救世主猫 –


主人公のギコが敵のモララーからしぃを取り戻すという王道的なアクションパトルアニメ。ハチミリ氏の本作は、洗練されたアクションやキャラクターの複雑な背景や心理描写を尺いっぱいに詰め込んでおり、To be Continuedという形で未完で終わっているにもかかわらず十分見ごたえのある作品となっています。

【FLASH BACK 200X】イベントラッシュに忙殺された2004年7月【flash★bomb’04 その1】


2004年7月といえばFlash板的には最も暑い時期を迎えてました。「こしあん祭り STEP by STEP」「KF★B」「flash★bomb ’04」「映夜祭04 -エイヤッサ- 」「FLA・BEGINNERS 2nd Challenge」…これらすべてのイベントががほぼ同一の週に集まるというFlashニュースサイトにとっては鬼のようなイベントラッシュでした。その中でもやはり注目の的であったのが珠玉の作品が目白押しのflash★bomb。というわけで今回はflash★bomb’04作品を3回にわたってお届けします。


山田君ロックンロール


パブで昔のクラスメイトに出会った山田君の恥ずかしい過去をロックンロールに乗せて語るMV的な作品。ライブ感を生み出すための手拍子の演出やラストに迎えるオチが衝撃的でした。

ホットウェルタンク


特急になりたかった犬(ぞぬ)


AAキャラである“特急ぞぬ”をモチーフに飼い主に対する忠犬ぶりに感動を巻き起こしたぼんでさんの作品。危険を察知して走りだす犬の躍動感が子供を助いたいという気持ちを感じさせます。


おわりのはじまりのおわりのおわり


2chスレでよく見かける口論を時代劇的な演出に変換した大沢駿氏の作品。キーボードを剣に変えて戦うのはサイバー空間ではなく時代劇という斬新な演出や緩急をつけたカメラワークが緊張感を生み出しています。

BEMOD


ツギハギ


ささきあいさんによる雨の中で拾われたネコと女の子の物語。幸せの中にいても過去の自身とのギャップに苦しむネコが女の子の優しさに触れたことで前を向いて進めるようになる展開が、観客の心に静かなざわめきと安らぎを与えた作品です。