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【CloseUp Flash Reloaded】怪物が登場するFLASHストーリー
古来から怪物というと人の形をした、もしくは人が変化した架空の生物を指し、人間から忌み嫌われる存在であることが多い。しかし怪物といえど完全な存在ではなく、どこかに苦手なものや弱点がある。そこから親近感が生まれ、人間との交流により様々なドラマが生まれる。今回はそんなどこか不完全な怪物が登場する物語を紹介する。
■ハクシャクノテンシ
血を吸うことができない落ちこぼれの吸血鬼と自殺願望を持った天使の顛末を描いた武藤暁氏原作の物語をFlashアニメ化した作品。「箱庭演劇アニメーション」と位置づけられた本作は、朗読者の語りから始まり、幕や照明などを使った劇中劇による演出が取り入れられている。電柱や屋台ラーメンなど世界観を壊さない程度のチョットした演出なども見ていて楽しいが、お互い不完全な存在であるが故に惹かれあうところや、自己犠牲的な天使の行動がわかるラストなど、人間味あふれる姿に感動を受けた人も数多いのではないだろうか。
「世界観やキャラクターなど、原作を読んだだけでは得られない味付けをするのが私の役目でした。ストーリーと合わせてそこも楽しんでいただければ幸いです。」(nae氏)
本作品の他にも原作では、「マジョの物語」「死神のお仕事と天使のような彼女」「ハクシャクトテンシ」の3作が小説として公開されている。「箱庭演劇アニメーション」の第2弾が企画されているようであり多くのファンに続編が期待されている。
・製作:nae (N-GRAVITY)
・原作:武藤暁 (Love Bitch)
・楽曲:YASU (YASU pochi Guitar Diary)
【FLASH BACK 200X】圧倒的おつかれサマーな2007年9月
夏休みも終わり来週からいよいよ本格的に新学期に入る皆さんには大変お悔やみ申し上げます。今年の夏休みは一部地域では梅雨のようでなんだかもやもやした日々が続いておりましたが、気持ちを切り替えて行きたいところです。
さて2007年9月はオフラインイベント「映夜祭’07」が開催されslashupとはまたひと味違ったクリエイターさんの作品に熱気が会場を満たしていましたが、今回はそれらの作品を中心にご紹介したいと思います。
■夜な夜な夜な
倉橋ヨエコさんの同曲をPV化した映夜祭’07作品。ちょうどこの頃狂気系へシフトしていったエジエレキさんとネガティブな歌詞が相まって中毒性の高い作品へと昇華してます。
・マタタビアソビ
■フラ☆すた -もってけシェイプトゥイーン-
らき☆すたOPをFLASHキャラクターで完全再現した映夜祭’07作品。つい先日初音ミクも10周年を迎えましたが10年前の曲やキャラクターを見聞きすると否応無しに懐かしさと年を食ってしまったことを呼び起こされます。
■クックローゼン音頭
パタリロ!のEDをローゼンメイデンのキャラでパロディ化した作品。元ネタだけでなくパロディしたほうも含めてただただ懐かしい。
【CloseUp Flash Reloaded】戦いをテーマとしたFLASHムービー
戦いにはドラマがある。アクションバトルなど直接的な刺激を与えるものがあれば、戦う理由など物語の背景から我々に様々な感動を与えてくれるものもある。戦いというキーワード一つとってもそこには、様々な舞台が存在する。今回はそんなバトルアニメーションFlashを紹介する。
■ガラクタのカミサマ
人々を理想郷に導くカミサマの声を聞き人々に伝える巫女、そのカミサマに抗う少年。しかしその正体は、人の心を失った妹と人の体を失った兄であった…。対称的な心身や立場に置かれた兄妹を中心に描かれたSFファンタジーアクションアニメである。
み~や氏初のオリジナル作品である本作は、戦いのシーン一辺倒ではなく父母をカミサマに殺された幼い兄妹の関係を辿ることによって巫女と少年の関係や戦わねばならない因縁を上手く紹介し、ストーリーをより奥深いものにしている。
「この作品は、onokenさんの『Felys -Long Remix-』でアニメを作りたいと思っていたことがきっかけです。しかし曲に合わせてシナリオを書くというのが思った以上に大変で、イベントでの公開ギリギリまでセリフがちゃんと決まっていませんでした。また一番やりたかったところは、オレンジ髪の少年が人ごみを掻き分けていくシーンですね。特に技術的に優れた点があるわけではないんですが、なぜかここだけははずせなかったです。」(み~や氏)
本作の続きも作られるそうなので2人の兄妹がどういう結末を迎えたのか続編に期待したい。
・miyasuke.net
■ムサベツカウンターストップ
怒涛のカウンターストップにあわせたようなテンションで戦うバトルアニメーション。ロールプレイングゲームで見られるダメージの上限値である9999をモチーフとしているが、躍動感に満ちた戦いぶりや3人称視点などのカメラワークはむしろアクションゲームに近いものであるかもしれない。
「キャラクターの動きと音楽の同期に重点を置き、MotionGraphicsのような演出を取り入れています。」(エジエレキ氏)
輪郭線の太いポップなキャラクタやBGMと同期させた演出が、画面の切り変えや展開の早いアニメーションを飽きさせることなくきちんと最後まで見せている所からも計算された作品作りを感じさせる。
・マタタビアソビ