ポエ山氏といえば2000年頃のFlash黎明期から活動を開始しているクリエイターの一人であり、昨年「日本のメディア芸術100選」にも選ばれ、Flashブームの先駆けとなった作品「ゴノレゴシリーズ」が記憶に強い。
そんなポエ山氏が先月ホームページのリニューアルを機に新たに2作品を公開された。そこで今回はこれまでオンライン公開されていなかった2作品と共にポエ山氏の近況を紹介しよう。
■quino and the MudRock
2003年にTechWin誌に連載されていた短編アニメの外伝を5つのパートによってまとめた作品であり2005年にmove on web.主催のイベントで上映されていたものの、ウェブでの公開は初である。episode IIの数年~数十後の世界という設定で描かれており、本編とは違ってストーリーよりも音楽と詩的な雰囲気を重視して制作されている。
ポエ山
雑誌連載で全6回だったのですが何にも考えずに始めたら非常に苦労しました。
ポエ山
おそらく雑誌的に求められている物は十秒程度の簡単なアニメーションと分かりやすい制作講座だったのですが、回を追うごとに全然違う物になってしまいました。
ポエ山
アートアニメっぽい物が作りたかったんだと思いますがいろいろと中途半端でした。
■lido – 砂の花-
巨大ロボットが蔓延る滅び行く世界…そんな近未来を舞台に記憶を失った少年と孤独な少女の出会いと別れを描いたオリジナル長編アニメのパイロット版。2005年にJAWACONで発表されたモノに新しいカットが加えられている。現在構想中であるというものの制作開始から3年近く経過した今でも圧倒されるクオリティを保っている。
ポエ山
“切り絵アニメ風巨大ロボットアニメ”というのを作りたくて、紙にパーツ分けして描いた絵をFLASHに取り込んで動かしています。
切り絵アニメ作家のノルシュテインみたいなアナログ感のある巨大ロボットたちが高層ビルをぶちこわしながら戦うところが作りたかったのですが、まだ全然そこまで辿り着けてません。
切り絵アニメ作家のノルシュテインみたいなアナログ感のある巨大ロボットたちが高層ビルをぶちこわしながら戦うところが作りたかったのですが、まだ全然そこまで辿り着けてません。
ポエ山
ずっと前から温めていた企画で、JAWACONという大きなイベントがあったのでなんとか予告編みたいな形でまとめることができたんですが、そこから先なかなか進まなくて。
ポエ山
でっかい画面で見ても見劣りしないようにと思って、なるべく画面のクオリティを上げる方向で作っていたのですが時間がかかりすぎました・・
ポエ山
作り込もうと思ったらいくらでも時間がかかってしまいますし、そこは自分で基準を定めて先に進まないといけないですね。
なかなか思うように進まないとのコメントであるが完成が気になるところである。現在の製作状況はどのような感じだろうか。ポエ山氏に伺ってみた。
ポエ山
パイロット版からキャラクターが変わったため、脚本も書き直しているのですが、制作のためのまとまった時間が取れなかったこともありいったん休止とさせていただいてます・・
ポエ山
結果的にかなり長い間空白になってしまい、このまま制作を続けるとさらに数年とかかかりそうなので、もうちょっと軽めの企画を先にいくつか出そうと思ってます。
ポエ山
ひとつはPOEYAMAのトップページの“仕掛け”をクリアするとちょっと予告が出てくるのですが、ActionScriptの勉強のために『The Adventure of quino』というquinoのストーリーをベースにしたレトロゲーム風アクションRPGを作っています。
ポエ山
もうひとつはゆるいコメディのオリジナルシリーズです。
『アニマル横町』みたいなノリで作りたいな~と思ってます。
それらが一段落したらまた本腰入れて制作再開したいな~と思っているのですが・・
『アニマル横町』みたいなノリで作りたいな~と思ってます。
それらが一段落したらまた本腰入れて制作再開したいな~と思っているのですが・・
ポエ山
パイロット版を見て期待して待って下さっている方には本当に申し訳ないです。
完成までにはまだまだ時間がかかりそうであるが、FLASHゲームやオリジナルシリーズも制作されているというポエ山氏の今後の活躍に注目したい。
・POEYAMA