もう一度見ておきたい2011年の傑作動画10選(前編)
激動の年となった2011年。多くの人にとって忘れられない1年となった昨年は、ネットにおいても多くの印象深い動画が話題にあがりました。昨年アップロードされた動画の中から珠玉の10作品を紹介したいと思います。それでは前編の5作品を紹介!
■卒業制作アニメーション 「rain town」
制作は2010年だけど2011年2月末に公開されたのが「フミコの告白」で一躍時の人となった石田祐康氏の卒業制作アニメ。降り止まない雨の街を舞台に少女とロボットの交流が忘れ去れた記憶を呼び起こす…「動」をテーマとしたフミコの告白とは対照的な「静」の展開が印象的な作品です。
■仏曲演奏 『法界唯心』
「プロにも程があるッ!」と思わずツッコミたくなるくらいのその道のプロが演奏する東方アレンジ曲。第2弾となる「【BadApple!!】傷林果」も大きな話題となりましたが、大きな衝撃を受けたのが法界唯心です。和楽器の魅力を再認識するとともに、普段聞くことのできないプロの演奏をネットで手軽に聞ける良い時代になったものだと感じる作品でした。
■【第7回MMD杯本選】Twilight【トワイライト】
おっホイ枠といっても差し支えないほどの懐かしさを感じるDAICONIVのMMD再現作品。4半世紀以上前に制作された自主制作アニメが3Dとなって再現されたことに時代の流れを感じますが、作りたいという想いは当時と何ら変わらないんだなという思いも同時にわきあがって、非常に感慨深いモノを感じずにはいられない作品でした。
■インテルのCMが凄すぎる件
2011年はWebCMについても話題が豊富な年でした。初音ミクによる米国トヨタカローラのCMやGoogle ChromeのCMは記憶に新しいところですが、NTT DoCoMoの森の木琴や本作なども注目を浴びました。所々に「オオカミはブタを食べようと思った。」や「Animator vs Animation」のオマージュを思わせるシーンもありますが、様々なギミックを駆使した演出が最後まで視聴者を飽きさせないCMとなっています。
■Kung Fu Cooking Girls
お腹を空かせて街にやってきた青年がカンフーを駆使した料理を作る中華娘とお色気で誘惑する競合店の娘に翻弄される中国の自主制作アニメ。もうとにかく良く動きます。特に後半のバトルでは、手刀や蹴りを中心とした接近戦から食器や食材を使った射撃戦まで手に汗握る戦いが繰り広げられます。
続きは後編で。