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【FLASH BACK 200X】イベントラッシュに忙殺された2004年7月【flash★bomb’04 その2】


東京・大阪の二会場で開催されたflash★bomb ’04。今回は多くのFlashファンを爆笑と驚きに包み込んだ2ch系の作品を紹介します。


楽しい著作権のお話

もはや存在自体がOUTといっても過言ではないすなふえ氏の作品。2ちゃんねるの2003年史をまとめた第二回紅白FLASH合戦「ω」に続き、著作権をテーマに総括するストーリーですが、登場人物がいわく付きのキャラクターばかりの怒濤の爆笑パロディに仕上がっています。


Dear H.M

ジブリを代表する某監督への敬愛を込めて作られたwosa氏の作品。wosa氏のおなじみの8頭身と1さんで繰り広げられるジブリワールドがこれでもかというほど2chパロディ化され、会場を笑いの渦に包み込んだ名作です。

wozbox.tk


はしれ!!ショボねこ


旅行当日に寝坊してしまい、大急ぎで空港に向かショボねこの物語。あの手この手を使って何とか空港にたどり着くもさらに訪れるピンチに七転八倒します。AKIRA氏おなじみのアニパロも随所に見られ最後までドキドキハラハラされられる作品です。


Savior Cat – 救世主猫 –


主人公のギコが敵のモララーからしぃを取り戻すという王道的なアクションパトルアニメ。ハチミリ氏の本作は、洗練されたアクションやキャラクターの複雑な背景や心理描写を尺いっぱいに詰め込んでおり、To be Continuedという形で未完で終わっているにもかかわらず十分見ごたえのある作品となっています。

【FLASH BACK 200X】「世界よ、これが日本のFLASHだ!」ついに時がきた2003年7月【FLASH★BOMB】


Flashファンにとってはもはや説明するまでもありませんが、ある意味終わりの始まりとして当時満を持して開催されたオフラインイベント「FLASH★BOMB」。アンチの1さんの妄想をキッカケにして生まれた伝説のイベントは「クリエイティブなバカ、揃ってます!!」を合い言葉に総勢40名近くのクリエイターの作品が上映されました。上映された作品には現在も語り継がれるような殿堂級の作品も数多くあることから、このイベントがFlash黄金時代の幕開けとも言えるかもしれません。


そんなことより、注意事項~楽園


注意事項を兼ねたFLASH★BOMBのオープニングムービー。作風の異なるポエ山さんとスキマ産業さんの異色のタッグによる作品としてイベントの開幕を飾るに十分のインパクトのあるオープニングとなりました。2011年にポエ山さんが本作にも登場したゴノレゴの10周年を記念して制作した本作のオマージュ作品「【ゴノレゴシリーズ】そんなことより、10周年 -FRENZ 2011にて。楽園RMX-」も必見です。

POEYAMA
スキマ産業


なつみSTEP!-NATSUMI STEP!-


モーショントゥイーンを活用したFlashクリエイターとして人気であったNNSJさん(現たけはらみのる氏)の代表的な作品。女の子を中心とした一見楽しそうな作品ですが、その雰囲気とは真逆の隠された設定が明らかになったことでネット界隈に大衝撃を与えました。

こしあん堂


ドラゴソボール8


こちらも2ch系アニパロFlashの伝道師として人気を一手に受けていたwosaさんのドラゴンボールオープニングを2chキャラで再現した作品。再現性は言うまでもありませんが、お馴染みの8頭身と1さんをはじめとした2chキャラたちの絶妙な配役が笑いの絶えない作風に仕立て上げられてます。

wOzBox (;´Д`).to


スーパーシィルクちゃん


wosaさんの独壇場であった2ch系アニパロFlash界隈に2003年「2ちゃんねる大王」を引っさげて彗星のごとく現れたのが512kbさん。OH!スーパーミルクチャンオープニングをしぃとギコで再現したアニパロFlashとなっています。本作でもしぃやギコのキャラクター性を活かし、ほのぼのとした雰囲気を醸し出してます。


Go!Go! アイスキャンディ


暑い中みんなで食べるアイスの中でPちゃんが引いた当たり棒を巡って大波乱が巻き起こるのんちゃんシリーズのショートムービー。1分近くのアニメーションの中に詰まった細かな動きはそのBGMと共に観客に大きな衝撃を与えました。

活動漫画館

【FLASH BACK 200X】Flash黄金時代の幕開けとなった2002年12月【紅白FLASH合戦】


2002年の12月で思い出深いのはやはり第1回紅白FLASH合戦。Flash板発の初めてのオンラインイベントである紅白FLASH合戦はFlash板の1つの集大成でもあり、後に続く様々なFLASHイベントの礎となったものである。所謂FLASH黄金時代と呼ばれる時期は人によって様々な見解があると思うが、そのスタートは紅白FLASH合戦であったと言えるほど、多くのFLASHクリエイターやファンに影響を与えたイベントでした。


キ8ンディキ8ンディ


一世を風靡した「うる★8つら」から11ヶ月後にwosa氏が制作したのが本作。前作と同じくアニメのオープニングを8頭身と1さんで再現したものであり、前作とあわせてアニパロ系FLASHの代表的なクリエイターとして不動の地位を築いた作品といえるかもしれません。


:::TORINO::: Dive into the “2ch”


紅白FLASH合戦の初日最終戦の紅組を飾ったのが同人作家おおもりよしはる氏を原画担当として制作されたTYPE-R氏のPVアニメ。オリジナルの萌えキャラが登場する2ちゃんねる系アニメは当時ほとんど無かったため、非常に新鮮に映っていたのが印象的でした。


和の心


同じく初日最終戦の白組を担当したのがしうまい氏のPV作品。駆ける侍の影とアップテンポな三味線が記憶に残るPVは、50スレのお題をテーマとしたモノであり、その難解なテーマに対して見事に作品に仕上げた本作は、まさに発想力の成せる業であることを感じさせずにはいられません。


R2D


紅白FLASH合戦の最終日のトリは奇しくも2ちゃんねるをテーマとしたPV合戦となりました。紅組の軟骨氏はFLASH板の歴史を振り返った構成となっており、混沌とした時期から脱却して明るい未来を期待するPVとなっています。

NHD/nDDMDw ふぉらっしゅ倉庫


Beat-Driven Playback


紅白FLASH合戦のオオトリを務めたのがスキマ産業氏のPV。こちらは2ちゃんねる全体の出来事を振り返った構成であり、1年の間だけでも非常に多くの出来事があったことを感じさせたPVでした。

スキマ産業


多くの影響を与えた紅白FLASH合戦ですが、その後slashupへと名前を変え紅白に分かれたイベントは一旦幕を閉じました。しかし2007年より運営を新たに復活した紅白FLASH合戦は今年も12/30から開幕となります。先月より開催に向けた様々な企画が行われていますので、現在のFLASH動向に興味のあるかたは今年の紅白FLASH合戦に着目してみてはいかがでしょうか?