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【CloseUp Flash Reloaded】怪物が登場するFLASHストーリー


古来から怪物というと人の形をした、もしくは人が変化した架空の生物を指し、人間から忌み嫌われる存在であることが多い。しかし怪物といえど完全な存在ではなく、どこかに苦手なものや弱点がある。そこから親近感が生まれ、人間との交流により様々なドラマが生まれる。今回はそんなどこか不完全な怪物が登場する物語を紹介する。



ハクシャクノテンシ


血を吸うことができない落ちこぼれの吸血鬼と自殺願望を持った天使の顛末を描いた武藤暁氏原作の物語をFlashアニメ化した作品。「箱庭演劇アニメーション」と位置づけられた本作は、朗読者の語りから始まり、幕や照明などを使った劇中劇による演出が取り入れられている。電柱や屋台ラーメンなど世界観を壊さない程度のチョットした演出なども見ていて楽しいが、お互い不完全な存在であるが故に惹かれあうところや、自己犠牲的な天使の行動がわかるラストなど、人間味あふれる姿に感動を受けた人も数多いのではないだろうか。
「世界観やキャラクターなど、原作を読んだだけでは得られない味付けをするのが私の役目でした。ストーリーと合わせてそこも楽しんでいただければ幸いです。」(nae氏)
本作品の他にも原作では、「マジョの物語」「死神のお仕事と天使のような彼女」「ハクシャクトテンシ」の3作が小説として公開されている。「箱庭演劇アニメーション」の第2弾が企画されているようであり多くのファンに続編が期待されている。

・製作:nae (N-GRAVITY)
・原作:武藤暁 (Love Bitch)
・楽曲:YASU (YASU pochi Guitar Diary)

【FLASH BACK 200X】秋深まる木々を見て当時の出来事に思いを馳せる2005年11月作品【さよなら紅白】


まもなく本格的な冬を迎える陽気が感じられる今日この頃です。さて2005年11月といえば、「第弐回FLASH・動画文藝祭」 「すなふぇすた2005」と文化的な香り漂うイベントが開催されていました。


さよなら紅白


苦しくも必死に駆け抜けていったあの時代が懐かしい…回顧厨上等な作品です

N-GRAVITY


まっくら森の歌゚々。

みんなのうたでトラウマソングとして有名な「まっくら森のうた」のナナメギコバージョン。ナナメの世界によりまっくら森がさらにカオス状態となっています。

とにかく置き場所


MOONNIGHT -月夜の天使-

ハチミリ氏の作品『Savior Cat』の二次創作&オマージュの予告編。目的を見失いながらも戦いを続ける荒廃したAAの世界が描かれています。

夜鷹茶屋

【FLASH BACK 200X】エンブレム問題からあの問題を振り返ってみる2005年9月作品【EMDCR】


東京五輪のエンブレム問題で賑わっている今日この頃ですが、似たような問題が10年前にもあったことがふと思い出されます。かつて2chの空耳Flashから一大ブームに盛り上がった「恋のマイアヒ」。そのPVに2chキャラが使われたことから大きな騒動となった『のまネコ問題』。この2つの問題には共通しているポイントが2つあります。

どちらもネットを発端に問題が顕在化し、そして収束へと向かっていきましたが、共通しているポイントの1つとしてスピード感が挙げられます。のまネコ問題ではグッズ化を発表してから1か月でのまネコの商標登録を断念し、Flash動画の削除を表明することで一旦区切りをつける形となりましたが、今回のエンブレム問題も発表からわずか1か月足らずで取り消しとなりました。「恋のマイアヒ」のPVが2005年3月に公開されたことを考えるとエンブレム問題のほうがさらに速い展開であったことが伺えます。

もう1つの共通ポイントとしては、インスパイアとは創作性においてどう判断されるべきかという問題です。トートバッグやエンブレム展開例のケースは論外ですが、パクリとは似て非なるものとして取り扱われるべきものなのか、その線引きが難しいことが今回の問題で改めて示されているような気がします。
エンブレムがベルギーのリエージュ劇場のロゴに似ており、原案がヤン・ヒチョルト展のポスターに似ているとのことでしたが、リエージュ劇場のロゴとヤン・ヒチョルト展のポスターの類似性はどう判断すべきとか、世の中に似たようなデザインは数多くあるのではないかと思いますが、オリンピックという話題性のある場で発表されただけに、たまたま引っかかってしまった事案のようにも考えられます。

ともあれ過去の作品も含めてすぐに元ネタが明らかにされてしまう今の情報社会(特にGoogle先生)は怖いよねということでだらだらと書き流した本稿のまとめとさせていただきます(笑)。


EMDCR


ムラカミ氏によるflash★bomb’05のオープニングを飾ったMotionGraphics作品。REEL的な演出で様々なポップアートがハウスミュージックに合わせて目まぐるしく展開されていく映像となっています。


ムサベツカウンターストップ


カンストをテーマに登場キャラのバトルシーンを描いたゲームPV的な作品です。向かってくる敵を切って叩きまくる爽快感が得られる演出となっています。

マタタビアソビ


異形花魁華屋敷


Analog氏とsims氏のユニットによる見世物小屋を舞台にした異色ホラー作品。人間の内面の醜さをえぐり出した物語。アングラな世界観満載な雰囲気と衝撃の結末に戦慄が走ります。


無重力少女SORA


宇宙からやって来た謎のエイリアンと戦う受験生ソラのPV作品。予告作品という位置づけのためかいつまんで内容でしか紹介されていませんが、日常と非日常のバランス良い近未来の世界観が描かれています。

N-GRAVITY