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【CloseUp Flash Reloaded】GIFアニメーションから生まれたFlashアニメ


Webで見かけるアニメといったらGIFアニメであった時代がある。GIFアニメの歴史は古く、アニメーション効果を持った画像形式である「GIF89a」がサポートされてからナローバンド時代におけるWebアニメーションの中心であった。その系譜は現在も活動している動画コミュニティ「大日本動画帝國」から伺い知ることができる。その後、ブロードバンド化によりクリエイターの多くは、GIFアニメからFlashやMovieへと制作の場を移してきた。今回はそんなGIFアニメの技術を基盤としたクリエイターの作品を紹介する。



海からの使者・前編


本作は、2000年ごろからスタートしたGIFアニメシリーズ「機動戦士のんちゃん」より1つのエピソードを描いた「雨に抱かれて」の続編である。父親に叩かれる少女を守るために立ち上がったのんちゃんが、暴力や虐待が横行する世の中に心身ともに傷つくところから物語は始まる。
『もう戦いたくない、この国を出よう』
失意のどん底にあったのんちゃんは、海岸で助けたカメに楽園行きを勧められ家出を決意するが、待ち合わせ場所でのんちゃんが見たものは、巨大ガメが故郷を破壊する光景だった…。
特筆するべきは、GIFアニメを制作されていた頃から注目されていた動きに対するとてつもないクオリティである。特に後半の巨大ガメが歩くシーンや破壊される街並みなどは重力感に満ちあふれ、制作者の動きに対する飽くなき追求心が感じられる。
「今回から After Effects を使用していますが、制作方法はGIFアニメと同じ、パラパラ漫画の手法。作画に関しては、毎回自分に課題を設けて取り組んでいます。JAWACONのスクリーンで上映される事が決定していたので、極力緻密に、大画面での鑑賞に耐えられることを目標にしました。結果、制作日数が大幅に延びて、後半部分の完成が遅れていますが、幸いなことに制作を辛いと思ったことはありません。いつかFLASHでも作ってみたいですね。」(のすふぇらとぅ氏)
現在サイトに公開されている後編の予告ムービーから、さらにクオリティに磨きがかかっていることを伺い知ることができる。後編の完成を期待したい。

活動漫画館



次郎長三国志


清水次郎長伝のアニメ化を想定したオープニングムービー。登場人物の紹介から始まり宿敵の黒駒一家とのバトルを描いている。ダイナミックな構図とカメラワークが、登場人物の動きを躍動感あふれるものにしているだけではなく、ストーリー背景や登場人物の性格までもが動きで表現されている。またBGMに動きをあわせたテンポの良さが原作の持つ痛快時代劇の特徴を前面に押し出し、爽快感ともいえる心地よさを視聴者に与えている。
「村上元三の『次郎長三国志』と虎造の浪曲をミックスした設定で、自分で出来る限りのテレビアニメタッチで作りました。時代劇の手垢のついた感じを、むしろ殺さずに体温のあるカッコよさみたいなのをねらっていた気がします。かっこいいというのは顔じゃなくて中味だー!みたいな。」(日暮里本社氏)
様々な修羅場を潜り抜けてきた男たちの生き様を本作から感じ取ることができるのではないだろうか。

Poo’s WORLD

【FLASH BACK 200X】インスタ日和な2007年8月


いよいよ夏本番かと思いきや、台風ラッシュに辟易な今日この頃ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。かくいう私も朝のおうちモーニングを撮ったあとに街に繰り出しショッピング。ブランドモノのバックを撮っては買いもせずに店を出て、店員の白い目を気にすることなくランチを撮ったり、デコレーションアイスを撮っては捨てたり。。夜はナイトプールで過ごすといった忙しい毎日を送っております。
さて2007年8月はオフラインイベント「slashup04 fb Re:birth」が開催され新進気鋭のクリエイターさんの作品が会場を盛り上げておりました。


幻妙夜話


slashup04で上映されたみやかけおさんと日暮里本社さんによる作品です。ミスターXの正体がいきなり明らかになる驚きの演出や作中作として展開される物語は日本古来の民話にあるような不思議な魅力にあふれています。

Poo’s WORLD


ウサテイ


数々のオマージュ作品を生み出したカギ氏制作による「東方萃翠酒酔」プロモーションムービーです。

locker room production


Fly me to the moon


同タイトル曲のPV。葉月ゆらさんの艶めかしい歌に会わせてショートカットの女の子が踊る姿がなんともクールビューティです。

La Mer ArtWorks


Our earnest wish


シリーズ10作目となるロボットアクションゲーム「ARMORED CORE LAST RAVEN」をアニメーション化した作品です。

【CloseUp Flash Reloaded】緊迫感あふれる時代劇FLASH


水戸黄門や忠臣蔵など日本の文化として根付き、今なお多くのファンに支持されている時代劇。そこには剣劇によるアクションだけではなく、人と人の間に生まれるドラマや現代人に失われがちな「美徳」、「奥深さ」がある。だからこそ我々日本人のこころを惹きつけて放さない魅力があるのではないだろうか。今回はそんな日本の魅力あふれた時代劇をテーマとした物語を紹介する。




土煙高田馬場

赤穂浪士四十七士の一人である堀部安兵衛の若き日のエピソードを描いた「高田馬場の決闘」のクライマックス部分をアニメ化した物語。FLASHオフラインイベント「flash★bomb’05」のトリを飾った本作は、躍動感あふれる動きを着物姿の人物で描く確かな画力、そして随所に見られる小ネタなどがエンタテイメント性のある時代劇アニメとして大きな反響を呼んだ。
「『高田馬場』を選んだのは、話が分かりやすく、セリフ抜きで音楽に乗せて一気に作れるし、ギャグなどの味付けも挿入しやすいと思ったことが大きな理由です。しかし、ただひたすら突っ走るだけなので、途中どんなイベントを入れようか、かなり悩みました。ただお話として200年以上も持ちこたえているのは、お堅い忠臣蔵のイメージとのギャップがあるからではないかと思います。どんなカッコいい奴でも、人に言えないような失敗談の10や20は持っています。主人公のくやしい気持ちが伝われば嬉しいです。」(日暮里本社氏)
また日暮里本社氏によると義理の叔父との関係を単純に表現するために小説に無い設定を用意したそうである。制作者のイメージを膨らませることによって、物語をよりドラマ性のある展開にすることができるのもFLASH制作の魅力の一つであろう。

Poo’s WORLD



巌流島

宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘を描いたアニメーション作品。今もなお多くの謎を残している結末を斬新な解釈で演出されているのが印象的だ。また、様々なカメラワークによって見せる間合いや、スローモーションで展開される一撃などが緊迫感あふれる映像を作り出している。
「この作品を作った頃はFLASHを初めて数ヶ月の頃でしたので、いろいろ手探りの中で作品を作っていました。技法としてはモーショントゥイーンという機能を主に使用しています。当時は、この機能を多層的に使用することで、アニメーションっぽい映像を作ることができることに喜びがありました。」(大沢駿氏)
アニメーションというとコマアニメに注目が集まりがちであるが、シーンによってはモーショントゥイーンも有効な手段であることを実証した作品と言えるかもしれない。

BEMOD