これまで紹介した自主制作作品も今では新作旧作含めて数多くの作品がネット上で公開されるようになってきた。またコミックマーケットや映像イベントに出展する際のプロモーションの一環として、動画共有サービスに作品を公開することも多くなってきた。前回に引き続き、最近公開された注目の自主制作アニメを紹介しよう。
■めぐり逢う世界 (制作:石井和沙氏)
とある地方都市に住む中学生「田嶋タカコ」の視点から、揺れ動く時間の流れの中で確実に変わりつつある世界の様相を、彼女の周囲に存在する他者や情景との関わりを通して描く、少女タカコの心の成長の物語。作り込まれた背景描写や演出が、青春時代の心の移り変わりを鮮やかに彩っています。
■innocent days
物語に登場する少年の「想い」を描いた3D作品。全て絵の具を使った手書きで作られたテクスチャによって生み出された人物のモデリングは、無機質と有機質の狭間を感じさせる質感にあふれ、登場している人物の周りの空間をより奥深いものにしています。
■鋼鉄のヴァンデッタ
敗戦を間近に迎えた日本軍に所属する八島レインが巨大ロボットに乗り込み強大な敵に立ち向かうロボットアニメーション。パイロット版ながらもスピード感や躍動感に満ちたロボットや主人公の動きにこれもまた完成が待ち遠しく感じられます。
■【Perfume】SEVENTH HEAVEN【手描きMAD】 (制作:キタノユースケ氏)
Perfumeの同曲をBGMとしたアニメPV。百合要素を含んでいることに賛否両論あるものの、キャラの柔らかな絵のタッチに対してロケットや背景などの緻密な描写、そして前半後半のストーリー展開などにメリハリ感があってとても印象的です。
・キタノユースケ日記