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爽やかな自主制作アニメ『初音ミク – Tell Your World』


自主制作アニメ「初音ミク – Tell Your World」


ChromeのCMでお馴染みのlivetuneのTell Your WorldのPV。友達の絵コンテからスタートして半年近くの制作を経て完成された力作となっています。冒頭とラストには声優の結月春菜さんによるメッセージが込められています。

おばあちゃんの若かりし頃!?なPV『コンピューター・オーヴァーチュア』


【初音ミク】コンピューター・オーヴァーチュア【オリジナル アニメMV】


コンピューターとの出会いと、ありふれた別れを描いた初音ミクPV。制作者は断じておばあちゃんではないと言ってますが、ヘッドマウントディスプレイやUFOに乗った初音ミクなど随所に“あの歌”へのオマージュが散りばめられています。

【コラム】これまでの初音ミクとこれからの初音ミク【5周年】


初音ミク5th Anniversary Medley「あにみく!」


初音ミク5周年(1):「サンクチュアリとしての初音ミク」 ミクと駆け抜けた5年、開発元・クリプトンに聞く (1/2) – ITmedia ニュース
ASCII.jp:生々しさを動画で実感!アニサマ「初音ミク」ライブのすべて

いつの間にか5年も経っていたことが一番の驚きですが、動画や最近の記事を見つつ初音ミクにちょっと思いを馳せてみました。

●これまでの5年
まさかコンビニを初音ミク一色に染めたり、世界的な企業のCMに登場したりすることなどみっくみくにされた当初は誰も思わなかっただろう。既存のメディアに乗ったことが知名度を底上げしたのは確かだけど、既存のビジネスモデルが限界に来ている分野では、正直伸びしろはそれほど長くないと思っている。

またここまでの盛り上がりを見せたのはニコ動やピアプロなどの場があったのも1つの理由だと思うが、もう1つ重要なポイントはたとえユーザー主導のメディアであってもある程度のコントロールがCGMの成功の秘訣であるということ。
コントロールとはキャラクターを利用する上での一定のルール・制約やビジネス面での方向性である。初音ミクは、企業が生み出した商品であるがゆえ、早い段階から利用上の制限を設けていたことが成功の要因の1つだと感じている。

かつて2000年初頭にもCGMの先駆けとしてネットで盛り上がったキャラクターがいた。ご存じ2ちゃんねるのモナーだ。
ただのアスキーアートであったキャラクターは、2ちゃんねらーの手によってギコやしぃ、ゾヌ、1さん、8頭身など様々な派生キャラクターが生まれ、初音ミク同様、イラストや音楽、動画などのコンテンツを通してネットの外にまで影響を及ぼそうとしていた。しかしルールがないがために商品化の話が持ち上がるたび、著作権や肖像権などの権利関係で騒動を起こし、盛り上がりに冷や水を浴びせられてきた経緯がある。

もともとユーザーが生み出したキャラクターのため権利関係があいまいになって仕方ないと思う一面もあるが、もし2ちゃんねる運営側が一定のルールを設け、商品化に対して調整を働きかけていたらもしかしたら今とは違った未来を見ることができたのかもしれない。


●これからの5年
さてこれまでの5年を振り返った次は今後の展開を考えてみよう。やはり音声合成であるところがベースであるため音楽ジャンルを中心とした展開やキャラクターを前面に押し出したコラボ商品が中心となるだろう。歌ではなく声としての実用性が高まればTVやラジオ番組のMCやナレーションとしての活用も考えられる。

しかし技術面で見れば、声やモーションなど様々な技術を集結した究極の形はアンドロイドロボになるのではないかと思う。「HRP-4C 未夢」を見たときは少なからず衝撃を受けたが声だけでなく姿形までそっくりなロボットが誕生したとすると、もしかしたら映像ではないリアルな姿の初音ミクライブを見られる日が近い将来訪れるかもしれない。

最後に以前とある誌面に寄稿したとき、初音ミクの魅力の原点は“可能性”であるということを述べたが、その思いは今でも変わらない。拡張現実や産総研のVocaListener、樋口優氏が作成した3DCG動画作成ツールMMDなど先進的な技術とのコラボレーションをはじめ、ゲーム化、アニメ化などのメディアミックスが起きるたびにVOCALOIDファンを魅了してきた。初音ミクは何かを生み出す可能性を秘めた存在なのだ。初音ミクがそんなイノベーションの象徴であり続ける限りこれからもVOCALOID界隈は盛り上がっていくのではないかと思う。