【FLASH BACK 200X】夕暮れ時に見るのがオススメの2004年8月作品【WALKING TOUR】
続けざまにやってくる台風も過ぎ去りようやく落ち着いた夏が迎えられそうな今日この頃ですね。さて2004年8月といえば「終戦記念日にFlashを創ろう」「FLA板勢力大決戦」 「俺らFlash祭り」 などスレッド主体のイベントが多く開催された月でした。今回はそんな時期に公開された話題作を紹介します。
■雨と少女と私の手紙
不思議な世界感の中でありながらも身近な話題やちょっとしたギャグに親近感が沸くレトロフューチャー感あふれるショートフィルムです。
・帝国少年
■WALKING TOUR
2chキャラによる歩みを人生にたとえた作品。感動系Flashの代表的な作品として話題にあげられることが多かった本作は、様々な言語に翻訳され世界的なヒットにつながり絵本化までに至ったほど、人の心に訴えかけるものが強かった話題作でした。
・Saparak
■灯りの下で
心を持った街灯「アカリ」は様々なものたちと出会っていく物語。本作はFrenz 2011で公開されたプロローグ版ですが、本編では静かな展開ながらも人と精霊による心温まるストーリーが印象的な作品でした。
・コギト・エルゴ・スムン
■掬いあげてくれないか
縁日の屋台で過ごす金魚の想いを表現した作品。屋台で泳いでいる金魚がこんなことを考えているかと思うとちょっぴりいたたまれなくなる気がします。
・偽与野区役所
5年間の進化が凄まじい自主制作アニメ『鬼斬娘 再戦』
■自主制作アニメ【鬼斬娘 再戦】 ᵗˢᵘᵇᵘʳᵃ
頭頂部に生えているモノを毟り取った少女に復讐の鬼と化した化物が再会する物語。5年前に制作された初映像作品「鬼斬少女」の続編という位置づけですが、当時のGIFアニメのような線画からカラー化されただけでなく、カメラワークや緩急織り交ぜた演出などあらゆる面で前作から大幅に進化した映像となっています。
・tsubura
【FLASH BACK 200X】イベントラッシュに忙殺された2004年7月【flash★bomb’04 その3】
3週連続でお届けしたflash★bomb’04。ラストは観客の度肝を抜いた至高の5作品を紹介します。
■フルスロットル・マイナス
犬のキャラクターである「ズモモ」と「ヌペペ」がバトルを繰り広げるバトルアニメーション。イベント公開当時は『新作でい!バーロー』というタイトルであったが、一部シーンを削除したうえで公開されたのが本作である。コレまでのFlash作品の常識を覆す細やかな動きが話題となり、「DoGA CGアニメコンテスト」や「shockwave.com AWARD2004」など国内外で行われた数々のコンテストでのノミネート・受賞を経て、書籍化やTVアニメ化されたルンパロ氏を代表する作品です。
・rumparo-tita
■RIDE
四畳半神話大系のエンディング制作にも携わった映像作家 細金卓矢氏が2501名義の時期に制作されたMotionGraphics作品。村上春樹の小説「ダンス・ダンス・ダンス」をモチーフにしたという本作ではMG系の中では珍しく、メッセージと映像を合わせた演出でありストーリー性のある映像となっています。
■魔法使い!?まなみ
賢者の石を手に入れるために城内を探検する3人組の物語。現在ニコニコチャンネルで配信されているアニメ『あぐかる PLAY WITH IBARAKI編』の作画監督を担当しているたけはらみのる氏が制作した本作はその後声入りのリメイク版が東京国際アニメフェア2009で公開されました。
・こしあん堂
■Montage Graphics
様々なオブジェクトによる多彩な演出が魅力のMonoChrome氏のMotionGraphics作品。MG系としては落ち着いた色彩やBGMでありながら各シーンの繋ぎがすばらしく観客を魅了した氏の代表作の1つです。
■オーニソプター
ボレロのBGMに乗せて優雅に羽ばたく飛行機械を描いたアニメーション。固定シーンながらも小ネタを挟みつつ目まぐるしく変わる背景描写が見るものを飽きさせることなく、ストーリー性を感じさせる結末へと持って行ったことが印象的な作品です。
・ 弥栄堂