【CloseUp Flash Reloaded】FLASHアニメーションライブイベント うらはくレポート(前編)


2007年1月20日、大阪心斎橋のFANJにて『うらはく』が開催された。有志のクリエイターによって構成されているイベントコミュニティー「micromedia」によって毎年大阪で開催されるオフラインイベント「FLASH EXPO」があるが、本イベントは2005年、2006年に成功を収めたFLASH EXPOの裏バージョンとして、これまで作品を見る機会が得られなかった人に向けて行われたものだ。コミュニティー中心で行われるイベントとしては、東京では「slashup」が存在するが、FLASH EXPOでは土地柄のためか笑いを意識して楽しむことを目的としたイベントという位置づけとなっている。笑いを追及しているゆえ少々過激な作品や発言が含まれるのが特徴であるが、今回特別に許可を頂いてイベントの模様をお届けする。




会場であるFANJでは、開場30分前には既に多くの人が並びイベント開始前には多くの観客でにぎわった。また開場には物販ブースが設けられ、主催のみのぷう氏やゲストの青池氏をはじめとするFLASHクリエイター著作の書籍やグッズなどが販売された。

今回のイベントの構成は3部構成であり、第1部では「FLASH EXPO’05」や「FLASH EXPO’06」をフィーチャリングしたクリエイティブパートとなる。壇上に登場した司会のみのぷう氏とGarni氏から初めてきた人がいるか挙手によるアンケートを行ったところ、全体の4割弱が初見であることがわかった。上映作品は以下の通り(敬称略)。

・私とPCとFLASHの繰り返される日常 (nae)
ぽんでらいおん (和茶)
紅い眼 (天羽翔)

また、Garni氏主催による「Masquerade 2nd stage」より先々週のCloseUp Flashでも取上げた以下の2作品が上映された。

ムカシムカシ (ハタラキ有)
やれゆけ!?カニパンマン (ごんち)

上映後、ハタラキ有氏とごんち氏は壇上インタビューにも答えられた。またインタビューのなかでごんち氏から筒井塗装さんより来場者全員に”かにぱん”がプレゼントされるといったサプライズも告知された。

次に紹介されたのは以下の作品。東京喫茶では、イントロ部の自画像が出るシーンを森井ケンシロウ氏が壇上で自ら再現するなど会場は大いに沸いた。また、天津丼プリン氏の壇上インタビューでは、本名での作品と上映作品の違いから作風の幅が広いことについての問いに対し、「FLASHが好きだから」といったクリエイティブ魂あふれる声が聞かれた。

東京喫茶 (森井ケンシロウ)
・裏5iVESTAR (鉄火丼プリン)
・ワクワクFLASH! (エジエレキ)
・2D or Not 2D (天津丼プリン)
・NOT DATA ♪=136 (神倉みゆ)




第2部では、スペシャルゲスト青池良輔氏を迎えて作品が上映された。青池氏の話によると、イイ・アクセスやかーずSPなどのFLASHニュースサイトで紹介された作品は基本的に毎日見ているそうだ。昨年、ネット上で話題になったFLASHの盛り下がりについては青池氏も気にしていたようで、クリエイター側ではもっと面白い作品をたくさん作ろうと頑張っているが、コンスタントに出すことが出来ないから盛り下がっている感じが出てしまい申し訳ないと思っているそうである。また現在アシスタントを募集しており、会場の中に一人合格している人がいるとの衝撃発言もあった。その他FLASH業界の裏話などの話に観客は固唾をのんで聞き入っていた。

・Hellwinkle Episode I/II (青池良輔)
・チェリー (新海岳人)
Dear N.O. (tigo)
・ドクオ大爆笑総集編 (doku6)
・劇場版正男君と主体石 (olo)
ネタバレダイジェスト (すなふえ)
・CATMANおでん屋にいく (ワシ@部屋長)
・パジャマキング (ドン・セバスチャン・2世)
・3歳シリーズが○○だったら (G-STYLE)
・ピタゴラスイッチ (春日森春木)
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ (ゆう)

壇上インタビューには、tigo氏、ワシ@部屋長氏、G-STYLE氏、春日森春木氏が迎えられた。G-STYLE氏は、公募や告知もしてないのにFLASH作品を提出してきたと言ったエピソードがみのぷう氏より語られた。また春日森春木氏からは、今回の作品はラレコ氏とFROGMAN氏の初のコラボ作品であり作品提出における苦労が語られた。




第3部では、凄い作品が目白押しで会場はさらにヒートアップした。碇氏やチームATM氏の作品は、今回旬のネタを追加したリメイク版が上映された。アンタイトル氏もイラストレータを駆使してよりリアルさを追求したリメイク版を上映する予定だったが、残念ながら間に合わなかったそうだ。いつか公開される日を期待したい。また今回上映されたクリエイターの別名義であるメゾン斉藤氏の作品は、まさにトップシークレット扱いなのも納得いく内容に観客は衝撃に包まれた。さらに天津丼プリン氏の2作目が上映され、FLASH愛あふれるテーマにみのぷう氏も感心の声を上げた。ヨガ鳥氏の作品では、BGMを歌うミッキー三木氏ことみのぷう氏が生で歌ってくれるという大サービスも行われた。

Naname City KATAMUITERU (カギ)
・猫耳刑事1,2 (中華丼プリン)
・magical robo Larna (ぼんで)
青春イングリッシュ (碇)
・ブラウニー (アンタイトル)
・真盗作インスパイヤREMIX (チームATM)
夢と魔法のファンタジー (ヨガ鳥)
・ありのままデラ微乳 (たけはらみのる)

最後にみのぷう氏より今回のイベント開催におけるスタッフや参加者への謝辞が語られた。青池氏のコメントやドン・セバスチャン・2世氏の作品の中で語られたブームの盛り下がりについては、今は我慢の時期であり、一過性のブームに乗ってきた人がいなくなった事によるものであるが、作っている人たちやイベントに集まってくれる人がいる限り、FLASHの人気は続いていくとの意見が述べられた。




以上でイベントが終了したわけだが、今回のイベントからクリエイターは、FLASHが楽しいからこそ作品を作り観客は楽しさを求めてそれを見る、そしてそこから楽しさを共有するためにイベントが生まれるといったFLASHの持つ魅力の原点を改めて感じさせられた。

(後編はうらはく主催者であるみのぷう氏へのインタビューをお送りします。)