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【FLASH BACK 200X】降板騒動が熱盛な2007年10月【ラスト3回】


復帰にしろ降板のままにしろどちらにしても、もはや誰も幸せになれないような状況となってしまった某騒動ですが、どうにもならないのは5ch(旧2ch)も同じなような気がしてならない今日この頃です。
さて2007年10月は、誰もが知ってる名作の新シリーズがスタートしたり、新たなコラボが発表されたりとしていた作品をご紹介したいと思います。


CATMAN SeriesIII


待望の新シリーズがスタートしました。「自由と孤独」をテーマに都会を駆け回る世界観を維持しながらも新たな動きやディテールを見せています。

aoike.ca


やわらかアトム


やわらか戦車と鉄腕アトムのコラボ企画によって生まれた新シリーズ第1弾。空も飛べるようになって何だか積極的に見えるアトムですが、退却精神は健在のようです。

【新連載】CloseUp Flash Reloaded:ウェブの枠を越えていくFLASHムービー


突然ですが新連載です。いや「新」というのは語弊がありますが、ちょうど10年前の今頃、MouRaというサイトでFlashクリエイターに着目した連載をしていました。残念ながら現在はWeb上から消えてしまいましたが、そろそろ時効と言えそうな頃合いですので、ここで再掲載させていただきます。
作品自体は『FLASH BACK 200X』で紹介されているのも多く、また現在は既に存在していない作品もいくつかあるのですが、普段とは違った切り口で解説してますので、可能な限り紹介していきたいと思います。



cms_M_ 個人制作のFLASHムービーが熱い! これまでインターネット上で一部のファンの間でしか知られていなかったFLASH作品が、ネットやFLASHムービーにあまり触れたことのないユーザー層にまで広がりを持ち始めたのは大きな飛躍である。FLASHムービー自体がネット上で多く見られるようになったのは今から5年ほど前だが、このようなブームが起きたのは2006年に入ってからとなる。そんな今のブームの先駆けとなった2人のクリエイターが生み出した作品をご覧頂きたい。



秘密結社鷹の爪

秘密兵器や怪人を生み出し世界征服を目論むベンチャー秘密結社「鷹の爪団」。団員の吉田君やレオナルド博士の勝手な行動に日々頭を悩ませつつも世界征服の野望を抱く総統に加え、彼らの野望を阻むために登場するが結構腹黒い一面も見せる正義の味方デラックスファイターなど個性的なキャラたちの日常を追った物語。

古墳ギャルのコフィー

前方後円墳型の女子高生で探偵気質なコフィーとマンション建設など憂き目にあう四隅突出型墳丘墓のダニエル、天敵のドロシーや古墳少女たちの憧れの的のニントクなど学園の仲間たちがおりなす愛と友情と毒舌にあふれる学園ドラマ。


どちらもFROGMAN氏が2006年4月にスタートしたTVアニメ「THE FROGMAN SHOW」で放映されている作品である。これまでにない型破りなキャラクタが生み出すシュールさが人気の作品だ。FLASHムービーがTVに放送されること自体が大変な驚きをもって受け止められていたが、万人にウケるその面白さがTV放映という快挙を生み出したのだろう。TVの放映は先週に大団円を迎えたが、これまでにはないシリアスな展開を見せている。関西地区の最終回の放映は今週のため詳細は伏せさせていただくが、気になった方はぜひ見てもらいたい。
また個人的にオススメしたいのが、島根県出雲地方に暮らす極貧黒人ファミリー菅井家のドタバタコメディ「菅井君と家族石」。2004年から2005年にかけてネット上で話題を呼んだFLASHアニメであるが、秘密結社鷹の爪に登場するキャラの一部はこの作品からの出身であったりする。菅井一家の想定外の行動や会話は大きな笑いを誘うこと必至だ。
尚、秘密結社鷹の爪や古墳ギャルのコフィーのサンプル、菅井君と家族石のストーリーのいくつかは、蛙男商会のサイトで見ることができる。



やわらか戦車

戦場で無類の弱さを誇り、猫にさらわれたりイタズラされたりという憂き目にあいながらも、常に生きのびることを考えながら退却を続ける武器を持たない不思議な“兵器”。この作品が作られるきっかけとなったのが戦争映画であり、「人の痛みを知れ」という奥深いテーマが隠されているのも興味深い。

くわがたツマミ

元モデルのママと現役バリバリの昆虫のパパとの間に生まれたくわがた少女。何でも摘んじゃうという得意技を持っているが、唯一机の上の切手だけは摘めないというお茶目な一面もあるツマミちゃんが、昆虫としての習性に翻弄されながらも逞しく生きていく様子を描いたショートアニメ。


ラレコ氏の生み出す作品は、いずれも魅力のあるキャラクターが特徴的だ。またそのキャラクター性を最大限に引き出しているのがユーモラスあふれた歌である。特徴ある歌声やメロディに心を奪われがちになりそうだが、ここは歌詞にも注目したい。オープニングソングでは、普通あらすじなどで紹介される主人公の名前や性格、家族構成、得意なモノ、苦手なモノなどキャラの特徴が全て歌詞に込められている。はじめて見る人でもオープニングを鑑賞するだけで、作品の世界にスムーズに入り込んでいけるというスグレモノだ。ぜひ第1話のオープニングから見ていただきたい。



【ギャップが生み出すおもしろさ】

両氏の作品に共通している点はギャップから生み出されるおもしろさだ。古代の墓である古墳を今時の行動的なギャルとしている設定や世界征服を企んでいるにもかかわらず人情味あふれる鷹の爪団、兵器なのに柔らかく生き延びることだけを考えていて退却する戦車、人間とくわがたの間に生まれたハイブリッド生命体など、我々が通常持っているイメージを覆した発想をキャラ設定に取り入れたことがこれらの作品を面白くしている。

THE FROGMAN SHOWは既にDVDの発売が予定されているし、くわがたツマミは携帯ゲームにも進出している。FLASHの枠を越え、あらゆる方面に展開していくFROGMAN、ラレコ両氏のこれからの活躍に目が離せない。

【FLASH BACK 200X】新たな潮流への始まりを迎える2006年1月【やわらか戦車】


だいぶ遅くなりましたが新年おめでとうございます。2006年1月といえば、いよいよFlashがネットを越えて様々なメディアに登場し始める時期でした。一方でFlash板を中心とした職人勢は、slashupや映夜祭など定期化したイベントにスケジュールを合わせた制作を行うようになり、流行に敏感でタイムリーなFlash作品の投稿によって隆盛を極めたFlash板は、次第に投稿される作品が少なくなっていきました。そこで取り残された視聴者たちは次第に、かつての盛り上がりを感じさせるYouTubeやニコニコ動画へと居場所を変えていった時期でもあります。

つまり何が言いたいかというと、いよいよこの連載も危うくなってきたわけです(笑)
まぁ紹介する作品がある限りは続けていきたいと思います。今どれだけ見てくれている人がいるかわかりませんが、何はともあれ今年もよろしくお願いします。


やわらか戦車


もはやこれだけで2006年を総括する作品といっても構わないようなラレコさんの代表作。ライブドアネットアニメで連載をスタートしてから様々なメディアに取り上げられ、コラボ企画によってCGMビジネスの先駆けとなった作品です。


うはw母さんちょwwww


Flashがブームになった頃から存在する息の長い人気ジャンルである空耳作品です。当時ブームであるもすかうの流れでまたもやジンギスカンから誕生したのが、ロッキング・サンの空耳Flashでした。


中村屋


グループ魂のコントをFlash化した作品。歌舞伎俳優のあいさつに対して、参席者からの掛け声を映像化することで元ネタの魅力をさらに引き出しています。