【CloseUp Flash Reloaded】デジタルコミックにおけるFlashの活用


コンピュータやインターネットの環境の発展に伴い、今では簡単に個人でイラストや漫画をウェブ上にアップロードして公開できる時代になったが、その次のステップとしてそれらの作品をFlash化する動きがここ数年で多く見られるようになった。事実、自分の作成したイラストや漫画を動かしたい為にFlashを始めた人も多いと聞く。イラストや漫画をFlash化することによって、従来の静止画では難しい表情の変化やカメラワークなどの微妙な動きを実現できる。一方で従来の漫画にある吹き出しやコマ割りなどの形式で見せたり、音を出せる環境であるにもかかわらず効果音を文字で表現したりしている。今回はそんな漫画としてのスタイルを維持したFlash漫画を紹介する。



行進曲は突撃ラッパ

感情をラッパを通して表現する無口な少女、萌とその友人達の日常を描いた4コマFlash漫画。個性的な登場人物の紹介が描かれている。
「現時点ではまだストーリー的な物は描いてませんが、萌達の突拍子もない行動をお楽しみください。」(フジツカ氏)
登校編のあとは放課後編や、バイト編など、人間模様にも変化が起きる展開を構想中とのことであり、今後が楽しみだ。またフジツカ氏の作品には、九十九百太郎氏のヴォイスドラマを元にしたFlash漫画「ねこまんが」もある。こちらも是非一度ご覧頂きたい。

コギト・エルゴ・スムン



たいむいずまねー

山のふもとに寂れた料理屋をみつけた学校新聞グルメ担当のかんな。そこで出会った少年店主は、300種類以上のメニューのどれを頼んでも3分以内に料理を出してしまいます。しかし問題の多いこの店は閑古鳥。そこで接客のまるでダメな少年店主を更生させつつ、店の謎に迫ろうとする物語。
魚介類ラブラブマンガを元にFlash版を制作されたシリーズである本作品は、ドタバタアニメ調の作風となっている。また、漫画などでは表現が難しいカメラワークの他、キャラクタなどに3Dを用いているのが目新しい。
「キャラの個性で押してる内容なので、新キャラである赤髪の少年の不器用っぷりなど個性的なキャラたちを見てもらいたいです。また、背景とキャラの一部にswift3Dを使っています。モブシーン用や、アクションシーンの一部にも使っており、欠かせないものになっています。」(鱒木氏)
現在本シリーズは、SF的な展開となっている第4章が開始されている。

鱒の家